「抗菌薬は不要」に医師は耐えられるのか?

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少し前の話ですが、AMR対策アクションプランとして、6月1日、厚生労働省が『抗微生物薬適正使用の手引き』第一版を公開しました。

・関連ニュース:当初計画よりも約1カ月遅れて…『抗微生物薬適正使用の手引き』を正式に公開(日経メディカル)

患者向け文書が『ブーメラン』なのでは?

さて、内容については関連記事を見ていただくとして、ボクが注目しているのは、この中の「患者向け文書」です。

【医師から患者への説明例:感冒の場合】
あなたの「風邪」は、診察した結果、ウイルスによる「感冒」だと思います。つまり、今のところ、抗生物質(抗菌薬)が効かない「感冒」のタイプのようです。症状を和らげるような薬をお出ししておきます。こういう場合はゆっくり休むのが一番の薬です。
普通、最初の 2~3 日が症状のピークで、あとは 1 週間から 10 日間かけてだんだんと良くなっていくと思います。
ただし、色々な病気の最初の症状が一見「風邪」のように見えることがあります。
また、数百人に 1 人くらいの割合で「風邪」の後に肺炎や副鼻腔炎など、バイ菌による感染が後から出てくることが知られています。
3 日以上たっても症状が良くなってこない、あるいはだんだん悪くなってくるような場合や、食事や水分がとれなくなった場合は、血液検査をしたりレントゲンを撮ったりする必要がでてきますので、もう一度受診するようにしてください。

【薬剤師から患者への説明例:抗菌薬が出ていない場合の対応例】
あなたの「風邪」には、医師による診察の結果、今のところ抗生物質(抗菌薬)は必要ないようです。むしろ、抗生物質の服用により、下痢等の副作用を生じることがあり、現時点では抗生物質の服用はお勧めできません。代わりに、症状を和らげるようなお薬が医師より処方されているのでお渡しします。
ただし、色々な病気の最初の症状が「風邪」のように見えることがあります。
3 日以上たっても症状が良くなってこない、あるいはだんだん悪くなってくるような場合や、食事や水分がとれなくなった場合は、もう一度医療機関を受診するようにしてください。

(いずれも「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版」より)

アレっ!?

・・・まぁ、初診の患者さんなら、これでいいと思いますよ・・・。
でも、風邪の患者さんって「かかりつけ医」にかかることが多いじゃないですか???

ということは、前回までは

「風邪ですね~。抗生物質出しときますね~。」

って言ってた医者がですよ、これを堺に

「風邪ですね~。抗生物質は効かないんですよ~。コレ読んでね~。」

って言うわけですよ。

患者さんから見たら、「これまで無駄なクスリを飲まされてたんかーいっ!」ってことになるわけです。(事実としては、そうなのですが(冷笑))

プライドの高いお医者様たちが、こんな“ブーメラン”に耐えられるとは思えないのですが・・・。
医師会はよくこんな文面での公開を飲んだなぁ、と思います。。。

あっ!もしかして「こんな文面使う気ない=抗菌薬を減らす気ないから」、ってコト!?

・・・なんて疑いたくありませんが、薬剤耐性菌の抑制に、もっと真剣に向き合ってほしいものです。

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