あっぱれ!オルメテックOD1本化

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第一三共から発売されているARB、オルメテック(オルメサルタン)ですが、昨年末に発売となった「オルメテックOD」を残し、普通錠の販売終了が決まりました!

● 薬局にメリット大

一部の処方医や薬剤師からは、「なんで普通錠をやめちゃうんだ!」とお怒りの声が上がっているようですが、ボクは賛成です。
というか、大英断だと思います!

普通錠←→OD錠の調剤過誤(いわゆる「剤形違い」)は、ウチの系列店でも過誤(ヒヤリ・ハット含む)の原因の上位になっています。(ちゃんと統計を取ってる訳ではありませんが…)

“ミスがあってはならない”のが薬剤師の仕事とは言え、人間ですから、どこかでミスをすることがあります。
(レセコンへの転記ミス、ピッキングミス、鑑査スルー…)
その時に、 オルメテック10/20/40 と オルメテックOD 10/20/40 と6規格・剤形があるのか、3規格のみであるのか、というのは、調剤ミスの減少や、鑑査負担の軽減になると思います。

また、在庫管理の面を考えても、「同成分・同用量」を2規格ずつ揃えなければならない(ジェネリックが発売になったら、更に倍以上!)のは、大変です。

と、薬局側のメリットばかり書いてしまいましたが、患者さんにもメリットがあります。

● 患者さんにもメリット大

過去に同様の措置を行った例としては、プレタールOD(シロスタゾール、大塚)があります。

プレタールODは、静岡県立大薬学部・並木徳之教授が中心となって開発されたOD錠ですが、硬度や耐湿性を保ちながら、口腔内で瞬時に崩壊するというHybrID TAB技術で、2013年にグッドデザイン賞を受賞しています。

プレタールODが発売になった2012年、普通錠の販売を終了しています。

さて、ここからは並木教授の受け売りなのですが、患者さんのメリットして、1番に挙げられるのは誤嚥防止です。

75歳以上の高齢者のおよそ3割が、錠剤をノドにつかえさせた経験があるということです。
そして、耳鼻咽喉科の医師は、普通錠が咽頭蓋谷にへばりついた症例によく出くわすそうです。
OD錠であれば、もし咽頭蓋谷にへばりついたとしても、唾液で崩壊し、徐々に食道へと流れ込みます。

ということで、OD錠は(見えにくいかもしれませんが)患者さんへのメリットがある製剤になっています。

● ノイジー・マイノリティの声

「OD錠の味が苦手」
「そもそもオルメサルタンのニオイが苦手」

確かに、こうした声が聞こえてくるのは事実でしょうが、逆に言えば数%でしょう。
しかし、それはごく一部の人からの不満であって、多くは「サイレントマジョリティ」であり、ほぼ問題なくスイッチされると思います。

第一三共としても、そうした数%の患者さんのうち、多数が他のARBに移行してしまったとしても、生産コスト、流通・在庫管理コストを考えたら、安いもんでしょう。

ちなみに、過去に味見をした記事がありますが、オレンジ風味は微妙ですが、オルメサルタン特有のヨーグルト臭はほとんど感じませんでした。

● ジェネリックの生産ライン確保の思惑も…?

そして、普通錠の販売が終了して(2017年3月)間もなく(同6月)、満を持して「オルメサルタン「DSEP」」が発売される見込みです。(実際は9月頃?)

ボクは、オルメテックをオルメテックODに一本化する裏側には、空いたラインで、オーソライズド・ジェネリック(AG)である、オルメサルタン「DSEP」を生産するのでは?と踏んでいます。

第一三共は、昨年、インド・ランバクシーの買収失敗があり、ジェネリック戦略に大きな変更を強いられています。
本来は、ランバクシーの工場で多くの製品を製造することを目論んでいたようですが、それが叶わず、現在、製品ごとに委託先を振り分けながら、なんとか運用している状況のようです。

オルメサルタンほどの大型商品は、他のGEに侵食されたくないため、先行発売・AGとして確保したいところですし、そのアピールのため「先発品と同工場・同生産ライン」という看板を掲げてくると思います。
そのためにも、先発品の生産ラインに少し余裕をもたせたいのかな、と、穿った見方をしてしまいます。

ご希望ではない患者さんにとっては、迷惑なお話かもしれませんが、この英断は評価したいなぁ、と思いますし、「意味なく」普通錠とOD錠を併売しているメーカーには、ゼヒ見習ってほしいものだと思います。

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