お酒と睡眠薬・安定剤・抗うつ薬

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よく、睡眠薬や、抗不安薬、安定剤、抗うつ薬、抗精神病薬(統合失調症治療薬)を飲んでいる患者さんから、
・お酒を控えるように書いてあるけど、本当に飲んじゃダメなの?
・つきあいで、どうしてもお酒を飲まなければならないけどどうしたらいい?
・この前、お酒を飲んじゃったけど大丈夫?
・どうしてお酒を飲んではいけないの?
など、お酒にまつわる質問をよく受けます。
その方が、アルコール依存症や、アルコール性での症状(不眠・抑うつ感など)が治療中であることも考えられますので、まずは、
「主治医の先生は、なんと言っていますか?」
と尋ね、
「主治医の先生によく相談してください」
と伝えます。
それでも、納得されない方や、医師から特に禁酒の指示を受けていない場合は、
「あくまで、控えていただきたい、というのが私どもの基本姿勢です。」
とお断りした上で、
・飲酒と同時に服用は絶対に避ける
・普段の酒量から半分以下に抑える
・飲酒を予定している場合には、その直前・直後の服薬は、飲酒後に後送りする
・飲酒後3時間経ってから服用 (どうしても間が開けられない場合は2時間以上)
・飲酒後、酔いが覚めてから入浴をし、その後に服用
・「夕食後」になっている安定剤・抗うつ薬のほとんどは、胃腸障害の起こりにくい薬剤(SSRIの初期服用時をのぞく)となっているため、飲酒後3時間程度あけて、就寝前にまとめて服用して大丈夫
ということをお話します。
(アルコールは、摂取後0.5~1.5時間で血中濃度のピークを迎え、血中半減期は30分程度、と言われているため、飲酒後2時間であればピークの1/4程度、飲酒後3時間後であればピークの1/16程度であると考えられます)
特に、アルコールと睡眠薬・安定剤・抗不安薬を同時に服用すると、
・筋弛緩作用により、転倒・転落などにつながる
・呼吸抑制により、酸欠による死につながる
・健忘作用により、記憶障害(服用後の言動について記憶がなくなる)、夢遊症状(意識のないまま、様々な言動を行なう)につながる
などの副作用の可能性があることを説明します。
ただし現在は、パキシルCR(パロキセチン徐放錠・gsk)や、インヴェガ(パリペリドン徐放製剤・ヤンセン)など、徐放性剤も多く販売されており、一概に「3時間あけたら安全」とは言えなくなりつつある状況です。
また、上記のような説明をしてしまうと「薬剤師が、服用後に飲酒をしていい、と言っていた」と受け取られかねない状況も生じてきてしまいますので、十分な注意が必要です。
患者さんにとって、ストレスにならないように、飲酒を控えられる環境を提供できるといいですね。

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