どうなるイフェクサー!? (1)歴史・販促経路

スポンサーリンク

今月薬価収載(予定)、12月に発売が予定されている「イフェクサーSRカプセル」(ベンラファキシン、ファイザー)ですが、インタビューフォームや総合製品情報概要などが公開されてきましたので、何回かに分けて、詳しく見ていきたいと思います。
ご存知の方も多いかと思いますが、ベンラファキシンは海外では「Effexor(エフェクサー)」の名前で、20年以上前から海外では販売されていて、すでに後発医薬品も流通しています。
ご記憶の方がいらっしゃるかもしれませんが、日本でも約20年前にファイザーに合併される前のワイス社が製造販売承認を申請しましたが、試験デザインの問題等で認可が降りませんでした。
その後20年もの間、ファイザーの倉庫の片隅で眠っていたのが、イフェクサーです。
ではなぜ今のタイミングで、20年分のホコリを払って、臨床試験をやり直して発売に漕ぎ着けたかといえば…
ヒマワリSSRI「ジェイゾロフト」(セルトラリン)の特許切れへの対応
という点に尽きると思われます。
海外ではジェネリックが販売されていても、日本では新薬扱いとなります。
そのため、SSRI的な面も有するイフェクサーに、12月にジェネリック発売が予定されているジェイゾロフトから切り替えを進めていこう、との思惑のようですね。
その事柄を裏付けるように、この「イフェクサーSR」は新薬扱いであるにも関わらず、ファイザーのイノベーティブ部門(新薬部門)ではなく、エスタブリッシュ部門(長期収載品・ジェネリック部門)が担当するのです。
昨年末までのファイザー内部の部門整理の際に、ジェイゾロフト(セルトラリン)は、特許切れがほぼ目前に迫っていたこともあり、ジェイゾロフトは特許期限切れ前でもエスタブリッシュ部門での扱いでした。
ということで、抗うつ薬処方の医師・薬局の担当MRはこれまでエスタブリッシュ部門が担当していたことになります。そのため、そのパイプを最大限に利用してイフェクサーの営業を展開していこう、ということのようです。(もちろん、本国・アメリカではすでにエスタブリッシュ医薬品なので、という事情もありましょう。)
しかし、ここに「どうなるイフェクサー!?」という問題があります。
ファイザーのMRさんの分布に敏感に気づく方はご存知かと思いますが、イノベーティブ部門のMRは若手~中堅まで幅広くヒューマン・リソースが充実している一方で、ご多分に漏れずエスタブリッシュ部門のMRは1人がスーパーワイドな担当エリアを持たされています。(地域によって事情が違うかもしれませんが。)
ジェイゾロフトの主要な取引先には何度か訪問し、イフェクサーへの切り替えのお願いができたとしても、プライマリのDr.全員に万遍なく訪問することがかなり難しいと思われます。
ということで、「どうなるイフェクサー!? (1)歴史・販促経路」はいかがだったでしょうか?
次は、海外添付文書と見比べての違いなどをご紹介できたら、と思います。