イクセロンパッチ/リバスタッチパッチの1段階増量が可能に

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経皮吸収型アルツハイマー型認知症治療薬「イクセロンパッチ」(ノバルティスファーマ)、「リバスタッチパッチ」(小野薬品)(リバスチグミン)について、1段階で維持量まで漸増する用法及び用量(1日1回9mgを開始用量とし、4週後に18mgに増量し、維持量として1日1回18mgを貼付)が追加されます。
これまでは、4.5mgで4週間、9mgで4週間、13.5mgで4週間という3段階を経てから、ようやく維持量である18mgに到達できたわけですが、
(1)維持量到達までが3か月かかり、早期に症状の進行を抑えたいのに、増量できない
(2)安くない薬剤を、4規格すべて在庫しないといけない
 (しかも、イクセロンとリバスタッチの両銘柄の採用があれば計8規格!ふらふら

という欠点がありました。今回の一変は、この欠点を改善できる、よい一変だと感じています。
それでも、リバスチグミン貼付製剤の特徴として「13.5mgの壁」と言われるものがあり、皮膚障害を中心とした副作用が13.5mgを境に急増することが指摘されています。
皮膚障害の副作用は、貼付治療開始時(できれば、貼付治療開始前)からヘパリン類似物質(商品名:ヒルドイド、ビーソフテンなど)を塗布し、症状があればステロイド剤を併用することで軽減することが可能ですが、そのケア自体がハードルの高い製剤であるとも思われます。
今回は、その13.5mgを一気に超えて9mg→18mgへ増量が可能になるため、副作用が出て、ドロップアウトにつながらなければいいな、と懸念しています。
でも、これで4.5mgと13.5mgの2規格は外せる方向に動けるので、薬局としてはかなり楽になるかと思います。
錠剤でも4規格ある薬剤は少なく、かつ、全てを使用しなければならない薬剤、というのは、管理が非常に煩雑であったからです。
ましてや、錠剤だったら「1回半錠」「1回2錠」という用法で、採用規格を調節できるのですが、リバスチグミン貼付剤の場合、「1回半枚」「1回2枚」というのはNGですからね~。
理論的には、半分に切って使えば半量吸収されるので、先ほどの「13.5mgの壁」のある患者さんなどには、右肩と左肩に半分ずつ貼ると皮膚炎の頻度がぐんとよくなるという話を聞いたことがあります。
(もちろん、適応外の使用法ですので、患者さんに積極的に勧められる方法ではありません。)
というか、いっそのこと、イクセロンパッチ・リバスタッチパッチに、ミシン目を入れてもらって、「1回18mg 0.5枚」という用法を作ってもらえたら、実質18mgの1種類の採用で済むんですけど…ノバさん、小野さん、いかがですかね?わーい(嬉しい顔)