クレストール戦線異常あり!?

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年内に特許満了を迎えるクレストール(ロスバスタチン、アストラゼネカ=塩野義)ですが、6月16日(金)薬価収載~9月発売のオーソライズド・ジェネリック(AG)「ロスバスタチン「DSEP」」の発売を前に、急に動きが出てきました。

塩野義は売り切りを目指す動き!?

塩野義のMRさん達に今月(H29.6)、クレストールに対して、かなりの営業目標が課されているようです。
詳しいことは伏せますが、塩野義の目標としては、2017年度・第1四半期(4-6月期)でクレストールの売り切り(そんなことはできっこないと思いますが)を目指しているようです。
確かに、第2四半期(7-9月期)のうち7月・8月もAGは未発売の状態が続く訳ですが、9月にはAGが発売されるため、買い控えが起こる可能性があります。
となれば、それ以前に売上ピークを作ってしまい、その後は、新薬(インチュニブ(グアンファシン)、スインプロイク(ナルデメジン)ほか)にリソースを注いでいこうという戦略のようです。

まぁ、会社の方向性としては理解できます・・・がっ!AG発売の翌月(H29.10~)は後発医薬品調剤体制加算の分母・分子に影響する訳ですし、企業の都合で先買いを依頼されても、薬局としては・・・正直、迷惑ですよねぇ?(^^;

アストラゼネカは静観…その訳は…?

塩野義MRさん達がハッパをかけられている一方で、アストラゼネカのMRさん達には、(今のところ)特に大きな販売目標などは科せられていないようです。(今後状況は変わるのかもしれませんが…)

それぞれのMRさんの話を聴き比べると、どうやら「AG」の取扱いを巡っても、微妙な立ち位置の違いがあるようです。

塩野義からすると、AGのライセンスを第一三共エスファに譲渡した時点で「フィニッシュ感」があるようです。
しかし、アストラゼネカはどうやら、第一三共エスファとのAGで「協力体制をしいていきたい感」があるようです。

アストラゼネカは、ネキシウム(エソメプラゾール)にて、第一三共と共販をしており、そうしたパイプラインの関係もあるのかもしれません。

その辺は、実は「クレストールOD」の販売戦略にも大きな影響がありました。

OD錠に変えたい塩野義?変えたくないアストラゼネカ?

9月に第一三共エスファから発売予定のAG「ロスバスタチン「DSEP」」ですが、現在、普通錠しか製造販売承認を取得していません。つまり、OD錠の発売は、早くても今年の12月以降(=他社ジェネリックと同時期)ということになります。

昨年6月に発売された「クレストールOD」ですが、塩野義は上述の通り、AGとの協力体制はありません。
つまり、塩野義側から見ると「OD錠に変わっていれば、9月にAGが発売されてもOD錠はないため、クレストールOD錠の販売は一定程度確保できる」という読みになります。

逆に、アストラゼネカは積極的にクレストールODへの切り替えプロモーションは行っていないようです。
つまり、アストラゼネカ側から見ると「OD錠に変わってしまうと、9月にAGが発売されてもOD錠がないため、12月発売の他社ODに流れてしまう可能性がある」という読みをしているのではないでしょうか。

この辺りも、両者のクレストール/AGへの温度差が感じられる部分ですね。

今後のAGラインナップ戦略にも影響?

パンドラの箱を開けた第一三共エスファ」でも書きましたが、オーソライズド・ジェネリックをめぐる今後の製薬業界の動きは、混沌としています。
しばらくは「AGを追うのが正解なのか、すっぱり諦めて新薬開発に集中するのが正解なのか」の最適解は、得られないような気がします。

そんな状況下ですが、先日シムビコート(ブデソニド/ホルモテロール、アストラゼネカ=アステラス)の配合剤ジェネリック統一ブランド名が「ブデホル」と決まりました。

統一ブランド名が決まるということは、ジェネリックが発売される予定である訳ですが、吸入薬のジェネリックでは吸入デバイスによる薬剤粒子の気管支への到達度により、治療同等性が担保できるかどうか?が難しい問題です。

製剤特許は切れたとしても、吸入デバイスである「タービュヘイラー」の特許が切れた訳ではないので、ジェネリックメーカーは、「ブテホル」を「タービュヘイラーと同等に気管支に到達できるデバイス」を用意しなければならないことになり、とてもハードルが高いことになります。

そうなると、やはり「タービュヘイラー」を使えるAGにアドバンテージがあることになります。(そもそも「AGが出るのかどうか?」は、分かりませんが^^;)

シムビコートの発売元のアステラス、そして製造販売元のアストラゼネカによるAGと言えば、やはり「第一三共エスファ」・・・。

上述の「ネキシウム」、そして「シムビコート」を考えると、アストラゼネカは第一三共エスファとの関係性は崩したくない・・・のかも知れませんね!

ということで、塩野義のMRさんからクレストールのお願いが来たら「大変だねぇ」とねぎらいの言葉の一つくらいは掛けてあげてくださいね(笑)

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