トリプタン製剤による吐き気

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スマトリプタン(イミグラン)を続けていた片頭痛の患者さんに、ドンペリドン(ナウゼリン)が追加になりました。
聞くと「スマトリプタンを飲むと、吐き気がする」とのこと。
トリプタン製剤で吐き気の副作用にあたったのは、この方が初めてでしたので「そういうこともあるのかな」と思ってお薬をお渡ししてから添付文書を見ると、悪心・嘔吐が6.6%との記載が!
トリプタン製剤各薬剤の悪心・嘔気・嘔吐を添付文書で調べてみると、
・イミグラン錠 6.6%
・イミグラン点鼻 1.6%
・ゾーミッグ 1.3%
・レルパックス 3.25%
・マクサルト 悪心0.65%、嘔吐0.3%
・アマージ 悪心3.8%、嘔吐2.3%
でした。
特にイミグラン錠・アマージ・レルパックスが頻度が高いようです。イミグランは内服では頻度が高いのですが、点鼻では頻度は高くありません。
おそらく、トリプタン製剤の作用機序である、5-HT1B・5-HT1D受容体刺激作用の副作用として、消化管のセロトニン5-HT3受容体を刺激してしまい、吐き気が起こってしまうのではないでしょうか?
(SSRIの副作用で悪心が多いのと同じ理論です。)
ということは、5-HT3受容体遮断作用を持つメトクロプラミド(プリンペラン)の方が、トリプタン製剤による吐き気の副作用を抑えるのには向いているのかもしれません。
ただ、もともと片頭痛という疾患自体、頭痛に伴って吐き気が症状として表れやすい疾患でもありますから、そうした見極めも重要になってくるものと思います。

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