ノバルティスの臨床データ不正操作について思う

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さて、先月からノバルティス社の「ディオバン」について、社員の臨床試験への関与が問題になっていましたが、ついに先週末(12日)に、不正データ操作があったとのコメントが発表になりました。
実は、うちの薬局に、その前々日(10日)に、ノバルティス社のMRが来て、
「社員が関わっていたことは事実ですが、試験そのものに関わっていたわけではなく、また、データを有利にしたこともありません!」
と言って帰ったばかりでしたので、かなりショックなニュースでした。
こういう場合、7月10日の時点では
・会社自体、データ不正操作があったことに気づいていない
・会社から担当MRには、データ不正操作があったことを知らせていない
・会社から担当MRに、データ不正操作あったことは認めないように指示が出ている
の3つのパターンが考えられますが、どのパターンであっても、「担当MRはツラいなぁ」と感じてしまいます。
(もちろん、一番に心配なのは、服用中の患者さんなのですが…)
商売である以上、顧客に言えること、言えないことはあるかと思いますし、多少の方便が必要なシーンもあるでしょう。
しかし、患者さんの健康を預かる仕事である以上、倫理観より損得を優先させてはならないと思います。
担当MRが、知っていて嘘をついたのか、知らずに言っていたのか、分かりませんが、現場で矢面に立つのは彼らです。MRの肩を持つわけではありませんが、不正データ操作を指示した開発部門責任者や、今回の事件の隠蔽をはかろうとしたのであれば、その経営陣の責任が問われるところです。
今のところ、降圧効果や安全性に関わる部分でのデータへの関与はほとんどないようですし、実際発売されて10年以上経過している薬剤ですので、患者さんには服用を続けていただきたいと思いますが、それにしても、同社の他の製品でも同じようなデータへの関与がなされているのではないか?と、疑いはじめたらきりがなくなりつつあります。
今後の経過を見守り、適切に対応していきたいと思います。

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