ブロプレス後発品のゆくえは…

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2月14日に厚生労働省から製造販売承認を得た、ブロプレスのオーソライズド・ジェネリック(AG)、カンデサルタン「あすか」ですが、6月の後発医薬品薬価収載に向けて、申請を出すか微妙な状態になっているようです。
オーソライズド・ジェネリックは、先発医薬品を製造するメーカーから特許の受諾を受けて製造を行うジェネリックで、原料や製造方法、添加物など、先発品と同工程・同製法で製造できるジェネリックです。
また、特許切れ前に製造することができるため、特許切れ後に製造販売承認を取得するジェネリックよりも先行して(後発医薬品は年2回の薬価収載なので、最低でも半年間は先行して)発売することが可能です。
オーソライズド・ジェネリックとしては、現在、アレグラ(サノフィ)のジェネリックとして、フェキソフェナジン「SANIK」(サノフィ日医工)が発売されています。
昨年リバロ(興和)、ディオバン(ノバルティス)などのオーソライズド・ジェネリックが噂されていましたが、諸事情から発売が見送られています。
今回の「カンデサルタン「あすか」」の発売についても、ブロプレスを販売している武田薬品工業がどちらに舵を切るか決めかねているようです。(武田薬品工業は、あすか製薬の筆頭株主です)
後発医薬品調剤体制加算の算定方法が、「後発医薬品が薬価収載されている薬品」を分母にすることになったことにより、ブロプレスのような大型商品について1社でも後発医薬品が発売されると、分母が一気に拡大されることになり、後発医薬品の調剤率を確保したい薬局側は、必然的に先行発売されるジェネリックを採用せざるを得なくなるでしょう。
つまり、現在の後発医薬品調剤体制加算の算定基準であれば、オーソライズド・ジェネリックの旨味は相当あると思います。
しかし、武田薬品工業としては、ブロプレスのジェネリックを半年先に出して、あすか製薬の売上を伸ばすよりも、半年でも先延ばしにして、その間にブロプレスを、「アジルバ」や、アジルバとアムロジピンの合剤「ザクラス」に切り替えていく作戦を取るのかもしれません。
武田薬品工業では、ブロプレスの臨床データの広告への使用方法に不適切な表現があったと謝罪したばかりですが、ノバルティスのディオバンほどダメージはなく、アジルバへの切り替えを強力に推し進めていくかもしれません。
というわけで、カンデサルタン「あすか」の薬価収載・発売が、6月にされるのか、はたまた先延ばしになってしまうのか…全ては武田薬品工業の胸先三寸といったところのようです。

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コメント

  1. カンデサルタン「あすか」薬価と発売日

    以前の記事でもご紹介しましたが、6月に武田薬品工業「ブロプレス」の後発医薬品・オーソライズドジェネリックとして、「カンデサルタン「あすか」」が薬価収載されました。 あすかの実質的親会社である武田の意向を汲んで(?)、発売日がギリギリの(薬価収載日から3ヶ…