モンテルカスト「KM」出荷調整はマッチポンプ?

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先週から、シングレア(MSD)/キプレス(杏林)のオーソライズド・ジェネリック(AG)である「モンテルカスト「KM」10mg」の1部の包装で出荷調整となっています。

モンテルカスト錠10mg「KM」

ややこしい出荷調整の状況(11/28版)

まず、11/28現在の「モンテルカスト「KM」10mg」の出荷調整の状況です。
 ●広域卸(メディパル・アルフレッサ・共創未来・スズケン等)
  ・モンテルカスト錠10mg「KM」
   【420錠】【500錠】…品薄状態・出荷調整中
   【100錠】【140錠】…品薄状態・出荷調整中(欠品等はなし)
   【28錠】…出荷調整なし

 ●地域卸・販社
  ・モンテルカスト錠10mg「KM」
   【500錠】…品薄状態
   【28錠】【100錠】【140錠】【420錠】…出荷調整なし

といった状況です。
「広域卸」と「地域卸・販社」とで、流通状況が異なりややこしいことになっていますので、ご注意ください。
(正確な情報は、各卸・販売店等にご確認ください。)

現時点では、
 ・28錠包装は在庫が潤沢にある
 ・420錠/500錠の大包装は品薄
 ・100錠/140錠は品薄ではあるが、メーカーから卸へ出荷は続いている
 ・広域卸よりも、地域卸(販社)の方が流通状態が良い
という状況のようです。

また、「モンテルカスト錠5mg「KM」」については、特に流通に問題はありません。

「杏林」と「キョーリンリメディオ」問題

まず、そもそも、なぜ「広域卸」と「地域卸」とで、流通状態が異なっているのか、の確認です。

AGである「モンテルカスト「KM」」の製造販売元は、キョーリングループ(キョーリン ホールディングス)のGE部門である「キョーリン リメディオ」で、販売元は、先発医薬品(創薬)部門である「杏林製薬」となっています。

このため、

 ・広域卸(メディパル・アルフレッサ・共創未来・スズケン等)への販売チャネルは、【先発品メーカーである杏林】が担当
 ・地域卸(販社・販売店)への販売チャネルは、【後発品メーカーであるキョーリン リメディオ】が担当

という、住み分けが行われています。

このため、製品の出荷・流通が【杏林】と【キョーリン リメディオ】の2系統に分かれており、現在のような「広域卸では出荷調整がされているが、地域卸では制限がない」という状況になっています。

新発売後の「配置」が一因?

【広域卸=杏林】の「モンテルカスト「KM」」の出荷調整の原因として杏林は、
 「需要が、当初の予想を大きく上回ったため」
という(当たり前すぎてツッコミを入れる気にもならないですね(笑))理由を上げています。

6月の薬価収載を経て、9月に発売となり、10月から「後発医薬品調剤体制加算」の算定分母に組み込まれることになりましたので、9月は様子見であった薬局も、10月になり一気に切り替えを進めていったという背景が考えられます。
この状況は、AG以外のジェネリックが一気に発売となる12月中旬くらいまで続くものと思われます。
(ボクの個人的な予想では、AGを採用した薬局・医療機関では、大多数がその後もAGを使っていくと思っていますので、もう少し長引くかもしれません。)

それに加えてもう1つ、「配置」問題が考えらます。

「配置」というのは、新製品が発売になった際、メーカーや卸が「これだけの施設で採用していただけました」という、1つの実績作りのため(それ以外の理由もありますが)に、「仮採用で良いので…」ということで、一時的に納品をすることです。
「仮採用」が前提となっているため、当然ながら「使う予定がないけど」と思いながら、一時的に在庫をする薬局が出てきます。
今回、販売元となった杏林製薬は、卸にとって重要なメーカーの1つですので、各卸とも力を入れて販売活動を行った模様です。
すると、(極端ですが)M社・A社・K社・S社と各卸から納品された場合、(使う予定がないのに)1つの薬局に4箱!の「モンテルカスト「KM」が集まってしまうことになります。
これが積もりに積もって…ということも、バックグラウンドの1つにあるのかもしれません。(あくまで邪推に過ぎませんが…)

今後の見通しは?

現在、メーカーでは増産をしているようですが、今日明日ですぐに流通状態が改善することはないようです。
1ヶ月程度のスパンで、徐々に改善していく模様です。

上でも書きましたが、28錠包装は余裕があるようですし、地域卸経由であれば流通は問題ありませんので、在庫が逼迫した場合には、地域卸から購入するか、28錠包装を手配するのが確実となりそうです。

また、12月中旬(12月9日(金)?)に、他のジェネリックが発売になりますので、それらが発売になれば、多少状況は落ち着くものと
考えられます。

マッチポンプという考え方は?

一方で、うがった見方(だだの誹謗中傷?(^^;))をすると、MSD/杏林のマッチポンプという側面もあるのかもしれません。

12月にAG以外のGEが一気に発売となり、薬価も
 ・シングレア錠10mg/キプレス錠10mg:203.5円
 ・モンテルカスト錠10mg「KM」:101.8円
という、先発品の5割から、他のGEは4割の1錠81.4円となり、また、納入価の競争も激化するため、ここで初めて「シングレア」「キプレス」からGEに切り替えるという薬局・医療機関も少なくないようです。

AGの流通を絞り、12月ギリギリまで「シングレア」「キプレス」の販売量を維持したい…なんてことはないとは思いますが、なにせ「シングレア」「キプレス」「モンテルカスト「KM」」と、MSD=杏林の寡占状態にある現況ではなんとも…

いずれにしても、患者さんに迷惑の掛からないよう、流通状態をしっかり確認しながら、買い占めにならない在庫調整というのが求められそうです…。(もちろん、MSD・杏林には反省してもらわないと、ですが、もし戦略だったとしたら(ry)

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