水ぼうそうにステロイド…

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記録的な大雪の週明け。週末外出を控えていた患者さんがどっと受診に来て、いつもより人数が多めです。
そんな中、3歳の男の子の処方せんが来ました。
1)カチリ 1日数回 患部塗布
2)リンデロンVG 1日数回 患部塗布
3)バラシクロビル顆粒 1日3回 毎食後
4)ザジテンDS 1日2回 朝・就寝前
思わず唸ってしまいましたたらーっ(汗)
う~ん、バラシクロビル・カチリが出ているので、おそらく水ぼうそうでしょう。
ザジテンDSが出ているので、おそらく痒みが相当なのでしょう。
カチリは、フェノール(防腐・消毒・鎮痒作用)と酸化亜鉛(保護・抗炎症)の半固形剤です。
昔から水ぼうそうに使われていますが、近年では、その効果に疑問がもたれ、逆に皮膚・傷口にダメージを与えることが知られています。
まぁ、今さらこの先生に「水ぼうそうにカチリってどうなんですかねぇ?」と聞いたところで、「みんなカチリで治してきたんだから、大丈夫だよ」と一蹴されるのがオチなので、そこはスルーします。
(お読みいただいた方は、こういうドクターに診てもらうのはやめましょう(^_^;))
問題は、リンデロンVGです。リンデロンVGは、ステロイド+抗菌剤の軟膏です。
ステロイドには、免疫抑制剤作用があるため、感染性の皮膚炎には禁忌です。
リンデロンVGには抗菌剤・ゲンタマイシンが含まれており、細菌性の感染であれば有効ではありますが、水ぼうそうはヘルペスウイルスによる感染ですので、ゲンタマイシンは効果がありません。
おそらく、かきこわした部分の二次感染を防ぎたい、と思って処方しているのでは、ないか?と、善意的に解釈をしてみました。それなら、リンデロンVGじゃなくてゲンタシンで十分ですからね~。
そこで、一応確認です( ´Д`)
「あ、先生。水ぼうそうですよね?リンデロンVGじゃなくゲンタシンでいかがですか?」
「ゲンタシン?いやいや、かゆみ強いからね、リンデロンVGでいいよ。カチリの上から塗るように言っといて」
はぁ?
どうやらDr.の頭の中では、理論はあっているようです。
仕方ないので、薬剤師として最善の防御策を練って説明をしました。
・カチリは綿棒で塗りつけ。発疹の山にチョンとつける。正常な皮膚にはつかないように。
・カチリが乾いたら、その山の周囲にリンデロンを塗る。
・かきこわした跡はにはカチリもリンデロンVGも塗らない。
これで、お子さんの水ぼうそうがよくなるといいのですが。
この記事をご覧になった読者さん、皮膚症状はぜひとも、腕の良い医師のもとへ!

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