薬剤師が求められてきたこと?

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平成28年度調剤報酬改定によって、対物業務から対人業務へと、薬剤師に求められる姿が明確となりました。
かかりつけ薬剤師制度に見るように、地域への貢献などが求められる時代です。
ここ数年で、薬剤師には「患者のための薬局ビジョン」などを中心に「立地から機能へ」「対物から対人へ」「バラバラから1つへ」といったワードが求められてきています。
そして、それらは「地域の住民から、薬剤師・薬局が求められている役割である」という『大義名分』が最上段から振りかざされています。

● 求められて???

今回の改定を受けて「そんなこと急に言われても…。ていうか、今回の改定って、門前薬局でガッポリ儲けながら、薬歴を書いてなかったような薬局のせいじゃん!」という声が多くて、ちょっと麻痺してしまっていました。
よくよく考えたら「これって、薬剤師が『求められて』きただけじゃなくて『求めてきたもの』なんじゃね?」って思いませんか!?
 ・真の医薬分業を目指して、医師に対して利害関係なく疑義照会ができる
 ・相互作用や重複投与を避けるために、面調剤を基本とする
 ・患者さんの生活習慣などを中心に聞き取り、OTCも含め日常の健康をサポートする
どれも、薬科大で習いそうなものばかりです。
そもそも「薬剤師法」で、薬剤師の役割とはこういうもんだ!と規定されていますよね!!

● 阻害してきたのは?

数年前に脂質異常症を対象とした、スイッチOTC薬 「エパデールT」と「エパアルテ」が発売されましたが、その際、購入する際に事前に医師の診断を受ける必要がある、と制約が設けられ、ついに「エパアルテ」は、販売を中止することになってしまいました。
また、分割調剤の先にあるとされる「リフィル処方」も数年前から中医協での議論に上がりますが、実現はしていません。
日本の医療制度が、(1)医師が上流に立ち、(2)川下で「逆らわずに」水を汲み取る薬局、(3)医薬分業を「是」とする厚労省、という図式で成り立ってきてしまったのではないでしょうか。
医師も、薬局の経営者も、厚労省も、今までの「門前分業」で「安泰・楽ちん・おいしい」状態だったのだと思います。
それをいきなり「薬剤師だけ」が「「地域の住民から求められていること」をやっていない」と言われても「ナットクいかねー」という感じです。
まぁ、薬歴書いてなかった薬局が多数あったのが、致命傷でしたけどねー。
でも、薬局の経営者はともかくとして、現場の薬剤師としては「プレアボイドにしろ、ポリファーマシーにしろ、残薬整理にしろ、権限さえ与えてもらえれば、もっとやりますよ!」という方々が多いのではないでしょうか。
「権限は渡さないけど、役割は果たしてくださいねー」という条件を飲まされてしまっていることに、不満が大きい気がします。

● では、どうする?

では、あなたは「安泰・楽ちん・おいしい」を手放しますか?
医師が「安泰・楽ちん・おいしい」を手放すと思いますか?
薬局経営者が「安泰・楽ちん・おいしい」を手放すと思いますか?
医師や薬局経営者が「安泰・楽ちん・おいしい」を手放さない以上、薬剤師として「安泰・楽ちん・おいしい」を蹴飛ばした先に「何か(メリット?)」がないことには、野垂れ死に必至です。
それでも、「安泰・楽ちん・おいしい」を蹴飛ばす「知恵と勇気」が、地域の住民から求められているのではないでしょうか。
幸いなことに「安泰・楽ちん・おいしい」を是としない、医師や薬局経営者は少なくないスピードで増えてきていると思います。そうした、いわゆる「第3極」ができるようなエポックメイキングな出来事が望まれるところです。
求められることをした上で、さらに付加価値をつけられる薬剤師

言葉にすることは簡単ですが、実際にやろうとすると、とても難しいことだと思います。
こんな匿名ブログのスミッコの方で叫んでいても仕方ないことかなー、ということも分かっています。
それでも、患者さんのため、自分たちのために役に立つ汗をかきたいなー、と思います。

コメント

  1. 通りすがりのMR より:

    コメント失礼します。
    結局、薬剤師が何もしてこなかったからこうなってるだけですよ。
    不満を言ってますけど、あなた方の給料は社会保障費から出てるんですよ。
    それに見合った仕事してなければ、減額は当たり前でしょう?
    権限があれば、もっと色々できるなんて言いますけど、笑ってしまいました。
    活動をして、活動をして、それでも足りなくなった時に権限が付いてくるんです。
    何もしてないのに、権限だけ与えられるわけないでしょうが。
    やっぱり、薬剤師って感覚ずれてるなって思いました。

  2. まきのり より:

    通りすがりのMRさん
    コメントありがとうございます。
    ご期待に添えるよう、頑張りたいと思います。
    これからも応援よろしくお願いします(^^)