どうなる?調剤報酬改定2018〜勝手予想2・かかりつけ薬剤師

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かかりつけ薬剤師については、日経DIオンラインの記事を引用すると、

1.かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料について、患者の同意取得時に、患者の状態等を踏まえたかかりつけ薬剤師の必要性やかかりつけ薬剤師に対する患者の要望等を確認することを要件とする。

2.上記1.と併せて患者の同意取得の様式を整備する。

3.処方箋受付回数及び特定の保険医療機関に係る処方箋による調剤割合に基づく調剤基本料の特例対象の薬局について、かかりつけ薬剤師指導料等の一定の算定実績がある場合に特例対象から除く取扱いを廃止する。

4.かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料の施設基準について、当該保険薬局における在籍期間の要件等を見直す。

となっています。

かかりつけ薬剤師の契約のハードルは上がる?下がる?

まず、これまで(2016年改定版)のかかりつけ薬剤師契約の問題点と考えてみると、

1.大型チェーン薬局や門前薬局など、調剤基本料2・調剤基本料3から、調剤基本料1、さらには基準調剤加算への「蜘蛛の糸」として、「かかりつけ薬剤師加算の月100回の算定」という項目が用意されていたこと
2.同意書の形式として、必要条件/十分条件が明示されていないため、患者アンケートの一部に「かかりつけ薬剤師同意書」が組み込まれたり、患者がよく理解しないまま同意書にサインをさせられているケースがあった
3.風邪や胃腸炎などかかりつけ薬剤師の必要性の低い急性期の患者に対しても算定される傾向にあった

といったことがあげられると思います。

これらの問題を解決するための方針として、
1.かかりつけ薬剤師の必要性や患者の要望を確認し、フォーマットを整える
2.かかりつけ薬剤師の算定回数を、調剤基本料1への「蜘蛛の糸」の条件としない(ただし、後述する「地域支援体制加算」の条件にはなっています)
という対策が講じられたようです。

これで、一部の大手チェーンがやっていたような、かかりつけ薬剤師のベタ取りはなくなるかと思います。
一方で、本当に「かかりつけ薬剤師がほしい」と希望している患者さんや、「この方はかかりつけ薬剤師として対応したい」と思っている患者さんに対して、「公的な」説明書をお渡しして考えていただける機会ができるのは良いと思います。

しかし、女性薬剤師が男性患者から、かかりつけ薬剤師の要望を受けた場合に、ストーカー被害やモラルハラスメントを受ける危険性(当然、男性薬剤師でも、夜中に電話がなり続ける、といったリスクもありますが)は依然として残ることとなり、このあたりの「薬剤師側が、かかりつけ薬剤師を断れる」という仕組みができない限り、安心して積極的にかかりつけ薬剤師を引き受けたいという薬剤師は増えないのではないでしょうか。

かかりつけ薬剤師の必要在籍期間延長で薬剤師の流動性は低下?裏ワザも?

これまで(2016年改定)のかかりつけ薬剤師としての算定要件(施設基準)は、

以下の要件を全て満たす保険薬剤師を配置していること。
(1) 以下の経験等を全て満たしていること。
ア 施設基準の届出時点において、保険薬剤師として3年以上の薬局勤務経験があること。
イ 当該保険薬局に週32時間以上勤務していること。
ウ 施設基準の届出時点において、当該保険薬局に6月以上在籍していること。
(2) 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得していること。(当該規定は、平成29年4月1日から施行)
(3) 医療に係る地域活動の取組に参画していること。

でした。

このうち、当該保険薬局に「6ヶ月以上在籍していること」という要件が、今回延長される見込みです。
予想ではありますが、現行(2016年改定)の「基準調剤加算」の算定と同じく「12ヶ月以上在籍していること」ということになるのではないでしょうか。

これを考えると、これまであちこち会社を転々としてきた、“風来坊薬剤師”では、かかりつけ薬剤師の算定をすることが更に困難になります。ということは、短期で転職を繰り返している薬剤師の転職市場での評価は、これまで以上に低下することになります。
逆に、会社は薬剤師の流出を食い止めようとするため、薬剤師の待遇はやや改善傾向に・・・なればいいのですが・・・。転職市場への薬剤師の流出量は減るため、「長く勤めること」という契約であれば、引き合いが多くなることが予想されますね。

また、「『在籍』期間が12ヶ月以上」ということは、「異動の可能性のある店舗には、とりあえず『在籍』」という『裏ワザ』が起こりうる、なんて可能性も否定できません。こういう「不正」をする企業があるため、有用な制度でも、どんどんシバリが厳しくなってしまうのです。本当に困ったものです・・・。

かかりつけ薬剤師加算は何点?

こちらは、調剤基本料の上下があるため一概に何点とは予想できませんが、「一気に算定する薬局を減らす」ということを考えると、あまり高得点にはならないのではないか、と考えます。
2016年改定以来、日本薬剤師会は「小さく生んで大きく育てる」と言っており、ベタ取りすることは考えていないと思います。
患者さんに広く普及させることを考えると、2016年改定の「おくすり手帳を持参すると安くする」のシステムのように、「かかりつけ薬剤師になれば安くなる」という加算設定の方が浸透しやすくなると思います。
ということで現行のように、本人負担の差額が3割負担で数十円分、といったところが落とし所になるのではないでしょうか。

これまでの「かかりつけ患者」はどうなる?

ボク個人が、一番気になっているのが、この点です。
「同意書の様式が統一される」ということは、「これまでの同意書では不十分な点があった」ということになります。
ということは、「これまでの同意書では“無効”である」と考えることもできます。
そうなると、4月1日以降に再度、同意書を得なければならない、という事態も考えられます。
逆に、現在の同意書を、4月1日以降も「みなし同意」とするのであれば、不備の同意書の扱い(患者の本意でない同意)が容認されてしまうことになります。
これは非常に難しい問題ですね・・・。

以上が、ボクのかかりつけ薬剤師についての予想です!
あくまで「予想」として、ご覧ください!

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